木取り図が簡単に作成できるって知ってる?

ホームセンターのカットサービスを利用するのに便利な木どり図。簡単に作成できるんですよ!


DIYプロジェクト 「階段を作る」の2回目です。
構造が決まったので木取り図を作って必要な材料を割り出します。

各パート毎に木取り図を作成します。全体を見渡せる感じで並べてみました。
実際に木取り作業を行う場合は、各パート毎に印刷します。

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斜めの視点でみることで、木取り元の材料の確認と材料の部品の形も把握しやすくなりますね。
(たとえば、この部材は斜めカットが必要だとか)
少し端材が出る木取りとなっていますが、何か問題があったときの為に、余裕をみています。
上の図から 角材が4本と間柱が15本必要 と判断しました。

買い出しへ

今回も何件かのホームセンターを回って、使えそうな 材料を吟味 しました。(設計前の話ですが)
もともと、2x材を使って作ろうと考えていましたが、床板に1x材だと薄すぎる気がするし、2x材だと厚すぎる気がします。

で、いろいろ見て回って床板にちょうど良さそうだったのが ホワイトウッドの間柱(27mm×105mm)です。
結構きれいにプレーナー仕上げ(かんな盤で削って表面処理がされていること)されていて、そのまま使っても良さそう。 柱は当初4×4材(89mm角)を考えていましたが、現物をみると少し太すぎる気がしたので 75mm角のヒノキ角材 にしました。 こちらもプレーナー仕上げされたKD材(KD材:乾燥機を用いて人工的に乾燥させた木材)で、比較的表面がきれいです。

どちらも長さが3mあるので、普通乗用車に載りません。ホームセンターで軽トラックを借りてもよかったのですが、 会社の小型トラックが空いていたので、それを運転して買い出しに(久しぶりのマニュアル車で緊張しましたが)行ってきました。

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ホワイトウッド間柱が税込みで1本700円ほど。ヒノキ角材が税込みで1本2,350円ほど
およそ2万円ちょっとですね。室内で使うので十分。
外で使うものであれば、耐久性を考えるとサイプレス(豪州ヒノキ)やウリンなどのハードウッドを専門業者から入手した方が良いですね!(その分お値段も上がりますが)
その他に65mmのビスと塗料(今回は塗装しますよ!)、遮音制震マットなるものを1枚買いました。


加工開始!

買い出しに出かけた日は天気が良かったので、そのままの勢いで 加工を開始。
第1弾で、棚を作った時にはホームセンターのカットサービスを利用しましたが、今回は斜めカットがあるために利用できません。 (斜めカットは出来ませんと断られました。泣)
自力でなんとかしないといけない のですが、のこぎりで手作業カットでは、精度も出ないし、時間が掛かる。

そこで用意したのがこちら。

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「卓上丸のこ~(ドラえもん風)」 です。
今回用意した材料であれば、 スパーッと一発でカット 出来る優れもの。
斜め45度のカットも可能です。
ホームセンターによってはレンタルしてくれるところもありますね。大きめのものが使いやすいです。 ちなみにこちらの卓上丸のこはソフト開発スタッフ(私)の自前です。DIYが大好きで大工道具をいっぱいもっています。


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卓上丸のこを使えば75mm角の角材も数秒で直角にカット出来ます。
あっと言う間に木材を切れて便利で簡単ですが、 油断は禁物。
誤って、ノコ刃の下に手を入れようものなら、手もアッと言う間にカットされます。
安全には十分注意が必要です。

木取りを行う際の注意点 としては、一気に墨線を引かず、カット毎に寸法を測って墨線を引くことですね。 隙間なく木取りの墨線を引くと、丸のこの刃の厚みがあるので数mmの誤差が発生してしまいます。
それと墨線のどちら側に丸のこの刃を合わせるかということ。

「かならず墨線の右側に丸のこの刃を合わせる」といったことを ルール化しておくと失敗が無い ですね。


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カット済みの部品が判るように、木取り図にはカット済みの部品からチェックを入れておきます。
木材側には何mmでカットしたか書き込んでおくと、使うときにわかりやすいですね。
今回はマジックで木口に書き込みましたが、後で判別できれば良いので目立たない書き方でも良いです。
(土台なので文字が残っても、組み立てたら見えなくなるので)


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今回は 束柱と根太、根がらみ の部品を切り出しました。(土台部分の部品ですね)
・束柱・・・束石(基礎石)の上にのせる柱。(今回は室内なので、束石は無いです)
・根太・・・床板の加重を受ける板材。
・根がらみ・・・束柱同士をつないで、倒れないようにするための板材。

今回作る階段ではウッドデッキの構造を参考にしていますが、室内であるという前提での設計を行っています。
ウッドデッキを作る場合は、束石や根太の配置なども考慮する必要があります。

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次回は土台部分の各パーツを作っていきたいと思います。


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