プリセット済みの木材で、すぐに設計!

このアプリにはホームセンターで入手できる木材があらかじめ登録されているから、いちいちサイズを調べる必要がありません! インストールしたらすぐに設計が始められるんですよ!


DIYプロジェクト 第三弾。 今回は「スチール机をリフォーム」です!

新年度になって我が社も新入社員が何名か入ってきた為、部屋の配置替えが行われました。
caDIY3D開発チームは全員、部屋を移動することに。

で、私(尾見)にあてがわれたのがこちらの机。


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よくある事務用のスチール机とスチールラックですね!
いままで使っていた机は、ベージュ色の少し新しい机だったのですが、レトロなスチール机に変更となってしまいました。 まあ、これはこれでも良いのですが、何とか格好良くならないかな?っとDIY魂が沸々とこみ上げてきました。

構想

早速caDIY3Dで設計です。
まずは、スチール机とスチールラックを簡単に再現。
実際のレイアウトと寸法を確認します。
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机とラックを合わせると、幅168cm、奥行き73cmですね。
会社の備品ですので、机自体を分解したり、ペイントするのはNG。


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ということで、方向性としては大きな天板を作ってかぶせる方向で進めます。
単に板を乗せるだけでは芸が無いので、縁を作って全体に覆い被せます。

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完成イメージはこんな感じですね。
如何に安く作るかもポイント。メインの材料は針葉樹合板を使います。


作成開始!

構想がまとまったので、早速ホームセンターに出かけて材料を買ってきました。
材料は「12mm厚 針葉樹合板」を1枚。1000円ほどですね。
それから「5.5mm厚 シナベニヤ」を1枚。これはちょっとお高め、2000円くらい。
シナベニヤは表面がキレイで節が無いので、天板の化粧に使用します。家具などにもよく使われています。

材料はホームセンターのカットサービスでカットしてもらいました。
まず、天板サイズ(1720mm x 750mm)にカット。ポイントは針葉樹合板とシナベニヤを一緒にカットしてもらうこと。 こうすることで、2枚の合板がピッタリとサイズが一致します。
それから、針葉樹合板の余った端材を2cm幅で4本切り出してもらいました。こちらは縁を作るのに利用します。


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カットした針葉樹合板を机に載せてみました。
広々スペースになりそうです。
ただ、やはりこれだけでは、載せただけ感が満載なので、天板を装飾していきます。


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2cm幅で細くカットしてもらった針葉樹合板を積み重ねて縁を作っていきます。
角の部分がキレイに合わせられるように45度にカットします。
留め型スコヤを当てて、アサリの無いノコギリ(クラフトソー)でカットします。
ここはアサリがついた普通のノコギリを使うと、スコヤもノコギリもだめになってしまいます。


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こんな感じでキレイに45度にカット出来ました。
切るときは、スコヤをクランプなどでしっかりと材料と固定しておくと、ずれる心配がありません。


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天板用の針葉樹合板の縁に細く切った針葉樹合板を貼り付けていきます。
手順としては、
・細く切った合板を位置決めしてクランプで固定。
・ビスを打つ位置に下穴を開けておく。
・細く切った合板にまんべんなく木工用ボンドを厚めに塗る。
・細くきった合板を貼り付けて、下穴位置にビス(25mm)を打つ。
・ビスの間はクランプなどで圧着する。

わざわざ最初に下穴を開けておくには訳があって、ボンドを塗ってから位置決めすると、固定時のちょっとした力の加減で位置がずれてしまいます。
最初に下穴を開けて、ビスを打つことによって固定時にずれることを防ぎます。


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角の部分はこんな感じです。
45度にカットして合わせることを留め次ぎと言いますが、こうすることで、木口が見えなくなります。 一手間ですが、仕上がりが違います。


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木工用ボンドを塗り広げる際に便利なアイテムを紹介。
これ、もんじゃ焼き用のへらです。100円ショップで買ってきました。
手を汚すこと無く、まんべんなく塗り広げるのに非常に便利です。オススメ。


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縁の固定は、木工用ボンドとビスの併用です。
かぶせてしまったら裏からは見えないので、ビスをばんばんうって固定します。
細くカットした合板を2段重ねたところです。縁の厚みは24mmですね。


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机の上に仮置きしました。もともとの天板が隠れてイイ感じ!
合板を材料として使うときに悩むのが断面をどのように隠すか?ですね。
今回は作戦として、「木の葉を隠すなら森の中」作戦です。
合板の断面を逆にデザインとして利用することを考えました。


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針葉樹合板は節などがあって、そのまま天板として利用するには難があります。
そこで、化粧用にシナベニアを貼り付けます。
木工用ボンドを塗って貼り付けるだけですが、縁の部分は念入りに。中央部分はこの程度で十分でしょう。


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ボンドが固まるまで、圧着する必要があるのですが、クランプだけでは不十分。
何か無いかな?と周りを見渡したところ、古くなって使えなくなったサーバー用PCが転がっていたので、重しに利用させて頂きました。 昔のPCってものすごく重たいです。


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シナベニヤの圧着が完了!
ここまでは、かなり順調!
かなりイメージ通りの仕上がりです。


仕上げ、そして完成へ

組み立てが完了したので、仕上げに入っていきます。
まずは合板の断面を電動サンダーで研磨していきます。

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合板の断面は、丸のこで切断した際のカッターマーク(斜めの細かいスジ)がついていますので、まずはこれを粗めのサンドペーパーで取り除きます。
カッターマークがとれたら、今度は目の細かいサンドペーパーで研磨していきます。
すると、合板の積層断面がキレイな模様として出てきます。
角の部分もキレイに留め継ぎ出来ていい感じ。当初は角を、丸くカットしようかと考えていましたが、シャープな感じも捨てがたく。結局、軽く面取りする程度にしました。
あとは塗装を残すのみ。


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いきなりですが、塗装完了。
塗装中の写真は無いのですが、ここが難しかったです。
どういう塗装仕上げにしようか、悩んだのですが、耐久性を考えて、やったことの無い油性ニス(ウレタン)にチャレンジ。 オイルフィニッシュも考えたのですが、近所のホームセンターに良いオイルが置いてない。(地方のホームセンターなので…)
この選択が運命の分かれ道。

説明書には「原液のままで使用できます」「一度に厚く塗らず、薄く塗り伸ばして下さい」っと書いてありますが…

塗料が固くて、薄く塗り伸ばすなんてムリ!

ペイント薄め液が必須です。(ココ重要)

そんなことも知らずに塗り始めたので、後戻りできません。(泣)
必死に塗り伸ばしましたが、厚さがばらばら。
乾かしてみたら、表面でこぼこ。(涙)
しょうが無いので、サンドペーパーで均してみたのですが、消しゴムのような削りカスがでて、思うように削れない…。
泣きながらサンドペーパーを掛けること、2時間…。ようやく、見れるような状態までリカバリ。
DIYで難しいのは塗装。ここで作品の善し悪しが大きく変わってきます。再認識しました。
まあ、失敗を重ねることで、作品の幅も広がるってもんです。次回はきっと上手く出来るでしょう!


リフォーム完了

では、リフォーム前とリフォーム後をご覧下さい。

【BEFORE】 diy_project_v3_01


【AFTER】
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どうでしょう!
広い天板に、ウッディーな雰囲気に仕上がりました!
シナベニヤは濃い色の塗装が難しいようなので、クリア塗装が良いみたいですね。明るい雰囲気になります。
机にかぶせているだけなので、原状復帰も簡単。
掛かった予算は塗料も含めて5000円ほどです。

塗装で苦労しましたが、組み立て自体は簡単で、お手軽リフォームです。
塗装に自信が無い場合は、カッティングシートを貼っても良いですね。
無機質なスチール机でしたが、劇的に雰囲気が良くなりました。
皆さんもチャレンジしてみてはいかがでしょうか!



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尾見@caDIY3D開発

尾見@caDIY3D開発

DIYが趣味で「誰にでも簡単に扱えるCADがあっても良いんじゃないか?」ということでcaDIY3Dを開発しました。 DIY歴は14年?くらいです。2017年:DIYアドバイザー取得。