最後に加工方法の検討。

前回までで、カフェテーブルのデザイン、組み立て方を検討しました。後は材料を用意すれば何となく作れそうな気がします。今回のデザインでは、ホームセンターのカットサービスでおおむねカットは完了しますが、隅木などの角度切りはカットサービスでは出来ないので、自分で行わないといけません。手持ちの工具などを元に、加工方法について検討しましょう。

ー『DIYカフェテーブルを設計』シリーズ ー


まずは木取り図を確認。

caDIY3D+を利用すればデザインが出来た時点で、大体の木取り図は既に出来ています。
ホームセンターで売られている材料の長さ、部材の種類などを考慮して、さらに効率良く木取りが出来ないか検討してみましょう。



ここで問題発生!

天板には1×4材を並べる予定でしたが、1本の6フィート1×4材から2枚の木取りが出来ません。ノコギリの刃の厚み分が足りないですね。たかだか数ミリっと思いがちですが、隙間が1mmでも空くと、やはり格好が悪いです。ベニヤの幅を基準にしたのが失敗でした。
900mmに変更です。図面の編集モードで図面を修正してから木取り図をもう一度確認。


これでOK!
ベニヤはホームセンターによってはサブロク板(910x1820mm)以外の大きさ(例えば、半分の910×910など)にカットされた物もありますので、実際にホームセンターに行って確認してみましょう。沢山材料が余ってももったいないですからね。

加工が必要な部材を確認

今回のデザインでは、隅木と天板の額縁は木口を45度にカットする必要があります。
45度にカットするには、マイターボックスとノコギリを使うと正確にカット出来ます。

引用:Amazon.co.jp:SK11(エスケー11) マイターボックス 2×4材用 鋸切断ガイド
マイターボックスはそんなに高い物ではないので、一つ用意しておけば良いですね。(なんと100均にも置いてあるという情報も…)


切るだけが加工では無く、ビスを留める下穴も加工の一つです。木取りが済んだら、下穴加工も行っておきましょう。脚の部分には幕板と棚受けを取り付けるための下穴をあけて置く必要があります。あらかじめ、下のような部品図を作っておくと、墨付けがスムーズに行えます。



下穴の加工にはスターエム社の皿取り錐が便利!
下穴とダボ用の穴が一発であけられます。
引用:Amazon.co.jp:スターエム 皿取錐 №58S3X8MM

必要な材料、道具をおさらい

木取り図が出来ると、必要な資材一覧、おおよその予算もわかってきます。

資材一覧

SPF 2×2材38x38x1820mm1本脚部に使います
SPF1x2材38x19x1820mm8本幕板、隅木、棚板、額縁
SPF1x4材89x19x1820mm3本天板
ベニヤ板12x910x1820mm1枚カット合板でも可。必要最小限で
金折金物36mmのもの4個脚部と天板接合用 ビスで代用可
45mmスリムビス45mm適量脚部組み立て用
25mmスリムビス25mm適量隅木取り付け、天板補強
木工用ボンド適量天板貼り付けに利用するので多めに
塗料オイルステイン2㎡以上天板塗装用
塗料水性ペンキ2㎡以上脚部塗装用

道具一覧

インパクトドライバー or 電動ドリル下穴あけ、ビス締め用
ノコギリ隅木、額縁の加工に
マイターボックス隅木、額縁の加工に
ベルトクランプ、クランプ類額縁の圧着など
皿取り錐下穴あけ
物差し類差し金、コンベックスなど

既にビスや塗料の在庫や端材などがあれば、作品に利用出来ないか検討してみましょう。
ここまでくればもう大丈夫。あとは作るだけ!

デザインから作成前に検討しておく内容をシミュレーションしてきました。作るものの対象によって内容はことなりますが、過程はだいたい同じです。作品を実際に作るのも楽しいですが、デザインや構造の検討をする時間もとても楽しい時間です。
caDIY3Dを使って、デザインや構造検討などの時間を思いっきり楽しんで下さい。


設計からデザインまでこだわりたい人必見!おすすめのアプリ

このアプリを使えば、設計からデザインまで出来るんですよ! 『DIYカフェテーブルを設計』シリーズの記事はこのアプリの使い方をご紹介しています。



ー『DIYカフェテーブルを設計』シリーズ ー



今回作成した「カフェテーブル」の設計図を、サンプルモデルとしてアップしてあります。



DIY(Do It Yourself)とは、「暮らしをより良くするために、自分で工夫をすること。」 とは言え、何から始めて良いのかわからない!というのは、よくある話。 ここでは木工を中心として、DIYに役立つ情報を集めて行きたいと思います!
カテゴリー: DIY講座

尾見@caDIY3D開発

尾見@caDIY3D開発

DIYが趣味で「誰にでも簡単に扱えるCADがあっても良いんじゃないか?」ということでcaDIY3Dを開発しました。 DIY歴は14年?くらいです。2017年:DIYアドバイザー取得。

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