前回は、講習編としてレーザーカッターを使ったDIYを体験してきました。
今回は話題になっている3Dプリンターでのものづくりを体験します。
caDIY3DにもSTLデータエクスポート・インポート機能がありますのでぜひ、参考にしてみて下さい!
3Dプリンターについて
教えて下さるのは、前回(レーザーカッター編)と同じFablab(ファブラボ)スタッフの米田さんです。
caDIY3Dスタッフは3Dプリンターを使うのは初めてなので、3Dプリンターの使用方法や3Dプリンターについての説明からスタートです。
画像は実際に3Dプリンターで出力した作品です。
パソコンの画面と紙を使って説明してもらいました。
この作品がどうやって作られているのかというと、フィラメントという3Dプリンター用の素材を熱して造形ベッドの上に層を積み重ねながら造形しているそうです。
外側の壁を先に縁取るように造形し、あとから内部を網目状に造形しています。
側面の角度が約45°くらいのものまで(上に向かって広がるなど)なら造形できるそうです。
3Dプリンターに使う素材は?
3Dプリンター用の素材は、主にPLA樹脂とABS樹脂 の2種類だそうです。
PLA樹脂は、ポリ乳酸と呼ばれるものでトウモロコシなどを原料にし、でんぷんから作られたエコプラスチック素材です。
食いしん坊な社員が食べても大丈夫?と質問したところ美味しくはないけど、大丈夫!とのこと。
Fablab米子ではこちらのPLA樹脂を採用されていました。
透けていて、ぱっと見、縄跳び?のような印象を受けますが、実際は縄跳びのように柔らかくはなく、かなり硬くて曲げようとすると折れちゃいます!
リール状になっていることが不思議ですね。
ABS樹脂は、一般的なプラスチック製品に多く使用されている素材です。
2種類の素材を使用する際の違いとしてあげられることは、
・PLA樹脂
長所
- 出力時の温度がABS樹脂に比べて低い温度で出力が可能(約180℃~)
- 出力時に反りにくく硬度がある
短所
- 後処理が大変
(強固なためやすりなどで削るのも一苦労)
・ABS樹脂
長所
- 加工しやすい
- やすりがけも楽々
- 柔軟性がある
短所
- 反りやすい
- PLA樹脂に比べて高い温度での出力が必要
フィラメントの直径はプリンターにあったものを!
フィラメントの直径はプリンターにあったものを使用しないといけません。
米田さんは、なんと1000回以上も失敗を繰り返し、試行錯誤してやっと最適な直径を見つけ出し、綺麗に作る事ができたそうです。
3Dプリンターのノズルの直径やフィラメントの直径の相性などをみながら、いろいろ試してみるのがいいかもしれないですね!
Fablabでは、ノズルが0.5㎜フィラメント3.0㎜を使用していました。
おまけ~3Dプリンターがイマイチ定着していない理由~
何年か前にものすごく3Dプリンターが話題になりました。(確か2013年頃ですね。)
当時は3Dプリンターで製造業が変わる!一家に一台3Dプリンターの時代が来る!
っといった勢いだったと思うのですが、
あれから数年経ってもイマイチ定着している感じがしませんね。
確かに3Dプリンターは企業や学校などでも普通に導入されてきている感じはありますが、一般家庭にまで定着している感じはしません。
その理由を考えてみると、
・材料費が高い。(金型を作って成型品を作ることを考えれば安いのですが…)
・データを作るのが難しい。(本格的なCADを学ばないと自由に形を作れない…)
・そもそも用途が思いつかない。
などが考えられます。
多くの方が上のような理由でつまずいて3Dプリンターを利用する環境があっても敬遠しているんじゃ無いかな?っと思います。
そこで、caDIY3Dですよ!
多くの3Dプリンターで対応しているSTLデータも出力できるので、簡単に形状が作れます。
オリジナルデザインの家具など、実際に作る前にミニチュアを出力して、デザインや機能性を確認するなど、どうでしょう?
3Dプリンターで出力する際には、床に付く面積や出力する向き、空洞など色々な視点から考える必要がありますが、これもDIYの楽しみの一つですね!
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