センスが問われる?ペイントでの塗装

ニス仕上げ、オイル仕上げに続いて、ペイントによる塗装について。ペイント塗料は大ざっぱに「基材」「顔料」「溶剤」という成分で構成されたた塗料です。基本的には木目なども塗りつぶしてしまいます。その代わりに他の仕上げ方法よりも耐久性が高く、屋外の作品にも使えます。木材のみならず、金属、コンクリートなどあらゆるモノに塗装できるのがペイント塗料。色や成分も様々なのでどういうカラーリングにするかはお好み次第。まさにセンスが問われますね! 今回はペイント塗装について


塗料の種類について

最初にペイント塗料は「基剤」「顔料」「溶剤」という成分で構成されていると書きましたが、それぞれが以下のような意味を持ちます。

基剤・・・塗膜を構成する成分。現在は合成樹脂が主に使用されています。
顔料・・・いわゆる「色」の部分。顔料によって様々な色が表現されます。
溶剤・・・基剤と顔料を混ぜ合わせる為の成分。水性なら水、油性ならシンナーが溶剤になります。


アサヒペン ペンキ 水性スーパーコート 水性多用途 ツヤ消し白 1.6L
ホームセンターのペンキ売り場に行くと様々な缶に入った塗料が売られています。基剤によって性能が異なり、缶に「シリコン」「アクリル」などと書かれていると思います。それぞれの特徴は以下の通り。

アクリル樹脂系 耐候性・耐久性 ★
安価で広く利用されている。外部用としては長期耐久性に不安あり。
外部での使用時の塗り替え目安:5~7年
ウレタン樹脂系 耐候性・耐久性 ★★
バランスの取れた性能で、アクリル樹脂系よりも耐久性がある。
外部での使用時の塗り替え目安:7~10年
シリコン樹脂系 耐候性・耐久性 ★★★
耐候性、耐熱性に優れいている。
外部での使用時の塗り替え目安:10~12年
フッ素樹脂系 耐候性・耐久性 ★★★★
非常に耐久性が高い。が、構造物の方が先に痛むことも。高価。
外部での使用時の塗り替え目安:15年

屋内の家具などをペイントする際には、あまり神経質になる必要はないかもしれませんが、フッ素樹脂系のペンキだとオーバースペックかもしれませんね。アクリル樹脂系で十分だと思います。屋外での塗装を考えた場合は、価格と耐久性のバランスで選ぶと良いと思います。


アサヒペン 水性多用途カラー 1.6L ツヤ消し白
溶剤によって水性、油性と分かれます。水性なら水で薄めたり、使用後の刷毛が洗浄できるので扱いやすいですね。
ペイント塗料の場合、水性であっても溶剤が水というだけで、水に弱いわけではありません。
基剤によって塗膜が作られるので、屋外での使用も可能です(耐久性については基剤により異なります)。
ツヤ有りとツヤ無しがありますので、好みに合わせて選びましょう。

DIYで人気のミルクペイント

ミルクペイントは、アーリーアメリカン(アメリカ18世紀~19世紀後半、西部開拓時代の様式の総称)、カントリー調の雰囲気漂う、乾くとマット(つや消し)な柔らかい仕上がりになる塗料です。ミルクペイントでの仕上げは、マットな仕上がりで木材の雰囲気も残しつつ、キレイに塗装出来るのでオススメです。

ミルクガゼインと顔料を調合して作られた塗料で、天然素材で作られた自然塗料というのがうたい文句です。
非常にのびが良く、水性なので扱いやすい塗料です。

diy_seminer_26_img_1

OldVillage社のバターミルクペイント

ミルクペイント言えばOldVillage社のバターミルクペイント。多くの代理店が取り扱っていますので、比較的入手しやすいですね。

diy_seminer_26_img_2
引用:Old Village:http://old-village.com/

バタ-ミルクペイント 946ml(自然塗料) 2-4/1301 White

ターナー色彩株式会社のミルクペイント

ターナー色彩株式会社のミルクペイント。国産です。森永乳業のミルク原料を使用しているとのこと。

top_img
引用:ターナー色彩株式会社:http://turner.co.jp/

ターナー色彩 アクリル絵具 ミルクペイント スノーホワイト MK200001 200ml

一度塗りでは乾燥すると下地が透けて見えることがありますので、乾燥後に2度塗りすると良いです。
乾燥時間も比較的早いです。

実際にミルクペイントで塗装してみた結果はこちら!

DIYで人気の黒板塗料

塗るだけで黒板を作れる黒板塗料もDIYでは人気のペイント塗料。
オシャレなインテリアにもピッタリですね。


ターナー色彩 チョークボードペイント 黒 170ml

使える!マグネット塗料

塗った場所にマグネットをつけることが出来るという塗料がマグネット塗料。こちらは「MAGNET PAINT」 という商品で、特殊加工をして錆びなくした鉄の微粒子が塗料に入っているとのこと。これをベースにして、同じメーカーの「KAKERU PAINT」という塗料を上から塗ると、黒板として使える面白い塗料。チョークで文字を書いたり、マグネットでメモを貼り付けたりと、DIYに使える塗料です。


MAGNET PAINT (ベース) 0.5L

カラフルな色も揃っていて、アイデア次第では、オシャレで面白い作品が作れそう。

究極は専門店で色を作る!

塗料のことは塗料の専門家に聞くのが一番!こんな色が欲しいという希望も専門店なら実現できます。 大阪の西成区にあるタカラ塗料さんでは、しっかりと相談に乗ってくれますよ!
お近くにお住いの方はぜひ訪問してみてください。おしゃれな店舗は必見ですよ!



仕上がり具合もしっかりシミュレーション!

DIYの設計で忘れがちなのが仕上げの塗装の、塗料の見積もり。このアプリなら塗料を登録して見積もりも簡単にできます。



大きな失敗は少ないが、センスが出るペイント塗装【まとめ】

何にでも塗れてしまうペイント塗料は、失敗が少ない塗装方法の一つですが、色がはっきりとするので、カラーリングにはセンスが問われそうです。ひとまず、白で塗れば間違いはありませんが、一工夫欲しいところです。ペイントとオイル仕上げを組み合わせるなどしてオリジナリティを出したいですね。


DIY(Do It Yourself)とは、「暮らしをより良くするために、自分で工夫をすること。」 とは言え、何から始めて良いのかわからない!というのは、よくある話。 ここでは木工を中心として、DIYに役立つ情報を集めて行きたいと思います!
カテゴリー: DIY講座

尾見@caDIY3D開発

尾見@caDIY3D開発

DIYが趣味で「誰にでも簡単に扱えるCADがあっても良いんじゃないか?」ということでcaDIY3Dを開発しました。 DIY歴は14年?くらいです。2017年:DIYアドバイザー取得。

0件のコメント

コメントを残す

アバタープレースホルダー

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です