いきなり設計と言われても…という方に
何かモノを作る際に設計図は必ず要ります。一言で設計図と言っても、ピンからキリまで。手書きのメモ程度でも設計図ですし、きちんとした設計図をパソコンで作るということも考えられます。
とは言え、何もやったことが無い方が「DIYでは設計図が必要だよ」っと言われても、いきなり始めるのは難しいのが現実。そこで、今回は今まで紹介した内容を踏まえて、設計するならこういう順番というシミュレーションをしてみたいと思います。設計図があると無いとではDIYの成功率が変わってきますよ。
お題は「カフェテーブル」!
ー『DIYカフェテーブルを設計』シリーズ ー
- 1.DIYカフェテーブルを設計【デザイン編】← 今ココ
- 2.DIYカフェテーブルを設計【組み方検討編】
- 3.DIYカフェテーブルを設計【加工方法編】
カフェテーブルとは?
カフェテーブルとは、ローテーブル、リビングテーブル、センターテーブルなどと呼ばれる低めのテーブルです。
いろいろなデザインがありますので、使い勝手の良い、好みのテーブルを作りたいですね。
構想を練る。
まずはイメージを固めていきます。
使い勝手、サイズ感、雰囲気などを決めていきましょう。
使い勝手については、家族の意見などを聞いてみるのも良いですね。
例えば、利用シーンから考えると、
- 床にクッションや座椅子を置いて、座って利用する場合は、一般的な座卓の高さを参考に。35cm程度。
- ソファーに座って利用する場合は、手を伸ばした位置にカップを置きたい場合、ソファーの座面の高さを基準にする。
その他に機能面なども考えてみましょう。例えば、
- 引き出しをつけて小物などを収納する。
- 足下に棚をつけて、雑誌などの置き場所にする。
などが考えられます。
早速、デザイン開始!!
手書きであれこれイメージ図を書いてみても良いのですが、caDIY3D+があれば、積み木感覚でいきなりデザインを始めることが出来ます!
デザインの様子を動画にしてみました。
動画の内容をざっと紹介します。
まず、脚は2×2材を使うことにしました。ちょっと小さめのカフェテーブルを想定しています。
脚の長さは35cm。標準的な座卓の高さが35cmなので、脚の長さを35cmにすると天板を含めると37~38cm程度になるかもしれませんが、今は切りのいい長さにしておきます。2×2材を脚の位置に適当に配置。
天板はパイン集成材を利用しても良いのですが、コストダウンを狙って、1×4材を並べて天板にしたいと思います。
1×4材を並べるには板同士を接ぎ合わせて一枚の板にすることも考えられますが、ここは誰でも簡単に出来るように、合板をベースにして単に1×4材を合板の上に接着剤で貼り付ける方法を考えてみました。この方法なら特別な工具が無くても出来そうですね。
12mm厚のラワン合板の幅(910mm)を基準にテーブルの長さを決定。
1×4材を合板の上に乗せて(組み立て時には接着剤で貼り付けます)、5枚横に並べました。この時点でテーブルの奥行き(幅)も445mmに決定(89mm×5)。店舗で売られている木材寸法を基準に設計をすると、カットの手間が少なくなります。
脚の上部に幕板を配置します。幕板は1×2材を使用。脚の幅方向の中心に配置しました。
続いて、隅木を配置。天板の材料は一時的に隠しておくことで、上からの視点に切り替えると配置がしやすくなります。
これで大体、脚部分の構造は完成。
隠していた天板を表示します。このままでは合板の端が見えて、あまり見た目がよろしくないですね。1×2材を使って額縁を取り付けたいと思います。
天板を囲むように1×2材を配置しました。留め継ぎにすることで、木口が見えないようにしています。
ちょっとデザイン的に物足りないので、脚下に棚をつけたいと思います。棚受け用の1×2材を脚の間に配置します。床からの高さも適当ですが10cmの距離にしました。
棚受けの上に、これまた1×2材を7本、10mmの隙間を空けながら並べてみました。
これでカフェテーブルの構造は完成!!
各部材をフォルダに振り分け、色を変えて雰囲気を見てみました。
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次のページ以降は今回のデザインを元に、組み立ての方法の検討や加工方法、木取り図などの検討を行いたいと思います。
組み立て方法の検討で、構造の変更もあるかもしれませんね。
ー『DIYカフェテーブルを設計』シリーズ ー
- 1.DIYカフェテーブルを設計【デザイン編】← 今ココ
- 2.DIYカフェテーブルを設計【組み方検討編】
- 3.DIYカフェテーブルを設計【加工方法編】
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