錆びない、腐らない(腐りにくい)素材を選ぼう

屋外のDIYでは、作品は風雨にさらされます。無塗装の木材などは1年も持ちません。レンガやブロックであれば、問題無いですが、レンガやブロックだけでは作れない作品も沢山あります。 では、どんな素材が屋外DIYに向いているでしょうか?出来るだけ錆びない、腐らない素材を使いたいですね!


レンガ、タイル

屋外DIYで最初に思いつくのがレンガ、タイルですね。粘土を焼いたり、圧縮して作られた材料なので、雨に濡れても錆びたり腐ったりしません(汚れることはありますが)。並べて敷いたり、積んで構造物を作るなど、いろいろな用途で使用されます。
沢山の種類がありますので、一部を紹介します。

赤レンガ

ベーシックな赤レンガ。平均的なサイズは厚さ6cm、幅10cm、長さ21cm程度ですね。
最も普及しているレンガなので、価格も安いです。


赤煉瓦 8個入

ベルギーレンガ

赤レンガよりも若干小ぶりなサイズのベルギーレンガ。表面がデコボコしているのが特徴。赤レンガには無い風合いがあり、オシャレに仕上げることが出来ます。



引用:komeri.com:ベルギーレンガ メイブルム

耐火レンガ

バーベキューコンロやピザ窯を作成するには、耐火性が必要です。そんな時には耐火レンガを利用します。耐火レンガは赤レンガよりも大きめなサイズが主流。耐火性能はSK-○○といった表示がされています。SK32で1350度の耐火性能があります。
耐火レンガは水に弱いという話を聞きますが、水に濡れた状態で加熱するとどんなレンガでも膨張により割れてしまいます。水に濡れたとしても、十分に乾かせば大丈夫。出来れば、濡らさない方がいつでも使えて良いですね。


タイル

タイルも大小様々。シンクやバス、トイレなどに利用するような2~10cm角程度の小さな物から、玄関に用いられるような30cm角の大きな物までいろいろあります。素材も、窯業系から石材系まで幅広いです。


テラコッタタイルのテラコッタは焼いた土という意味のイタリア語。ナチュラルな雰囲気が良いですね。

コンクリートブロック、沓石(くついし)

コンクリートを型に入れて成型されたブロックや束石は、ブロック塀や建物の基礎などに利用されています。コンクリート製品は、丈夫で長持ちするのですが、工業製品的なイマイチな見た目。基礎などで利用する場合は良いですが、上手く隠してあげるとお庭の雰囲気もよくなります。

軽量ブロック(建築用空洞コンクリートブロック)

穴のあいたコンクリートブロックは最も一般的な資材。どこのホームセンターでも入手可能ですね。
ブロック塀に用いられるのはもちろんですが、簡易的な基礎や、土台の素材としても使用されます。
積み上げる場合は、鉄筋を入れる必要があります。

沓石(くついし)

木材が地面に接しないようにするためのコンクリート製のブロックです。
沓(くつ)は靴の古い表現とのこと。同じような目的で束石(束石)と呼ばれるブロックもありますが、建物の床下の基礎に用いられるのが束石と呼ばれるようです。木材は地面(土)に接していると、湿気や腐朽菌の繁殖などにより腐れやすくなります。そんな時に沓石を下に敷いて地面から離してあげることで、耐久性が上がります。

屋外で使える木材

ウッドデッキやパーゴラ、ガーデンシェッド(物置)などを作成するのに欠かせないのが木材。国産材ならヒノキや杉は比較的耐候性があり、塗装を施せば屋外での使用も可能です。ウッドデッキなどはハードウッドと呼ばれる固く、丈夫な木材を販売している専門店もいくつかあります。

防腐剤注入SPF

SPF材に防腐剤を加圧注入した木材です。ホームセンターで入手できます。最も安く手に入る木材ではありますが、ウッドデッキなどに用いられる高級なハードウッドと比較しても耐久性は低いです。やや緑がかった色をしています。切ってみるとわかりますが、防腐剤注入と言っても表面の数mmだけで、芯の部分は普通のSPFと同じです。塗装をすれば、屋外でも5年以上は持つと思います。


引用:木工ランド:SPF ACQ材(高耐久防腐注入材)

ウェスタンレッドシダー

北米産のヒノキ科の木材。非常に高い耐久性があります。重量も軽く、加工性も良い木材。ウッドデッキ材として人気があります。


引用:木工ランド:ウエスタンレッドシダープロクリアー 2×6材

サイプレス(豪州ヒノキ)

オーストラリア産の木材。世界一シロアリに強いとのこと。切ると独特なアロマ系の匂いがします。こちらも非常に高い耐久性があります。
ハードウッドと呼ばれる木材と比較すると軽く加工性も良いのですが、そこそこ固いです。


ウリン(アイアンウッド)

東南アジア原産のクスノキ科の木材。木材の中でも最強を誇る耐久性と固さとのこと。
近年希少種となりつつあり、供給が不安定となっているようです。代替木材として、イタウバ、アマゾンウリンなどといった木材が流通しているようです。


引用:木工ランド:ウリン


屋外で使用する木材は耐久性が重要。一般のホームセンターで入手できるようなヒノキや杉などの場合は、出来るだけ雨に当たらないように構造を工夫したり、塗装で保護する必要があります。上で紹介したようなウッドデッキに用いられるような木材は専門店で入手するのが良いですね。

枕木

枕木とは鉄道のレールの下に敷かれる木材のことで、クレオソートという防腐剤を染みこませてあり、耐久性を高めてあります。 古くなった枕木は交換されるのですが、この交換された後の枕木は風合いもあって、DIY資材としては人気の商品です。
近年では、枕木風のコンクリートブロックなども販売されていますが、出来れば本物を使いたいところ。

屋根材

ガーデンシェッドや自転車小屋など、屋根が必要な工作物には屋根材としていろいろな素材があります。

波板

波板には「塩ビ波板」「塩ビガラスネット入り」「ポリカーボネート」「カラー鉄板」「ガルバリウム」などの種類があります。

塩ビ製の波板リーズナブルでいろいろな用途に使用出来ますが、耐久性が低い。
塩ビガラスネット入り準難燃認定の波板。
ポリカーボネート耐衝撃性、耐候性、透明性に優れている。
カラー鉄板いわゆるトタンと呼ばれる定番波板。耐久性はあるものの、十数年経つと錆びが出てきます。
ガルバリウム耐食性耐熱性に優れています。トタンの3~6倍の寿命とも言われ、住宅の屋根材、壁材にも人気。



ポリカ波板

アスファルトシングル

ガラス繊維の基材をアスファルトでコーティングし、表面に石粒(砂など)を施した屋根材で、軽く、施工しやすいのが特徴。アスファルトルーフィングという防水シートを敷いた上に釘と専用の接着剤で固定するのが基本。ホームセンターで入手できます。


アスファルトシングル

オンデュリン波板

オンデュリン(ONDULINE)社製の波板屋根材です。専用の釘で固定するだけの簡単施工。見た目や質感も非常に良いです。
ジョイフル本田で購入できます。



エクステリアDIYにおすすめのアプリ

このアプリを使えば、設計からデザインまで出来るんですよ! エクステリア、インテリアやガーデン家具の設計もこのアプリなら簡単に設計できちゃいますよ!



ホームセンターで資材を見てみよう【まとめ】

ここでは紹介しきれないほど、沢山の資材がホームセンターに行くと置いてあります。 レンガにしても、わざわざ積まなくても並べるだけの商品や、ラティスフェンスや樽、ベンチなど小物から大物まで、沢山の資材が置いてあります。 まずはお近くのホームセンターに行って、どんな資材が揃っているのか確認してみましょう。きっと作りたいもののイメージがより鮮明になってくると思いますよ。



DIY(Do It Yourself)とは、「暮らしをより良くするために、自分で工夫をすること。」 とは言え、何から始めて良いのかわからない!というのは、よくある話。 ここでは木工を中心として、DIYに役立つ情報を集めて行きたいと思います!
カテゴリー: DIY講座

尾見@caDIY3D開発

尾見@caDIY3D開発

DIYが趣味で「誰にでも簡単に扱えるCADがあっても良いんじゃないか?」ということでcaDIY3Dを開発しました。 DIY歴は14年?くらいです。2017年:DIYアドバイザー取得。

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