風を斜め上に飛ばす エアコン室外機カバー

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Masato_HIROTA さん

25年10月19日に投稿

DIYを始めるきっかけになったのは中学生の「技術家庭」の授業。 入学時の購入備品である「大工道具セット」を親から買ってもらったがきっかけ。 (のこぎり/カンナ/平のみ/曲尺/スコヤ/ケビキ/トンカチなどのセット) 50年たった今でもこれらの道具は愛用しています。 2010年ごろから電動工具に手を出し始め、今はこれらの電動工具も使いながらDIYを楽しんでいます。

作品情報

作品名 :風を斜め上に飛ばす エアコン室外機カバー
難易度 : ★★★☆☆(ある程度の道具や経験が必須)
予算 :約6,000円
製作期間 :1週間(40時間弱)
ジャンル : 屋外(小物)

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材料&道具

■木材:2X4材 6ft 5本、 タイスイベニヤ 3X6板 1枚、 
■塗料:屋外用水性塗料(白、赤茶色、チャコールグレー)、 
■工具:丸ノコ、トリマー、インパクトドライバー、ドリルドライバー、 
 ポケットホール治具、耐水ボンド、屋外用ポケットホールスクリュー、F型クランプ など

作品の紹介

お隣さんが駐車場の位置を変更て、車を私の家のエアコン室外機の横に停めるようになりました。
自宅のエアコンの冷房を入れると、室外機からは相当強い熱風がお隣の車に吹き付けていました。

そこで室外機から吹き出た風がお隣の車に吹き付けないように、複数枚の板(ルーバー)を取り付けた室外機カバーを作りました。

室外機カバーを設置した後で風がどのように向きを変えているのかを細かく調べてみると、次の事がわかりました。
・室外機からは「渦巻き状のねじれた風」が吹き出ていました
・ルーバーで向きを変えた風は斜め上に「扇状」に広がっていました(これは予想外でした)

「扇状」に広がる風のイメージは、添付した図面の2枚目「室外機カバーの風向確認結果(扇状)」に書きました。

▼1 ルーバーの製作

耐水ベニアを細長く切り出して、2枚貼り合せて5枚のルーバーを作りました

① 丸ノコの平行定規を初めて使って耐水ベニアを縦横10mm大きく切断

② 耐水ボンドを広げるために専用ヘラを使ってスジ状に伸ばしました

③ 近くにあった2X6材とF型クランプを使ってルーバーを圧着。1日乾燥した後で丸ノコを使って正規の寸法に再切断

④ 10mm厚のMDF板にΦ40程度の穴をあけただけの簡易的なトリマーテーブル。「コロ付き面取りビット」を使ってルーバーの辺を45度に面取り

▼2 ルーバー受けの溝切

5枚のルーバーを60度に固定するために、左右の柱の内側にトリマーで溝を掘ってルーバー受けを作りました

① 60度の角度で溝が切れるようにトリマー用の溝切治具の裏に三角定規を両面テープで貼り付けて使用【※使い終わった後は無水アルコールをスプレーして三角定規を剥離】

② トリマーで60度の溝切り

③ 溝にルーバーをはめ込んで溝幅を確認している様子【溝切治具の取り付けを安定させるために「溝を切る2X4材」の両側に2本の2X4材を養生テープを使って貼り合せて幅を広げた】

④ 10年ぶりに「ソーガイド」を引っ張り出してきて、段付きにのこ引きしている様子です

▼3 ポケットホール加工の準備

ポケットホールを使うためにポケットホール治具を準備している様子です
ポケットホールの基本要素は 図面「部品 ポケットホール ドリル&スクリュー」に書いてみました

① ポケットホールを開ける板材の板厚に合わせて、青いドリルガイドを指定高さに固定し、ドリルストッパーカラーも指定位置に固定する(写真はドリルガイドに専用ドリルを通して位置を確認している様子)

② 位置合わせが妥当かを確認している様子(板厚の1/2の位置にネジが飛び出せば合格です)

▼4 実際のポケットホール加工

ポケットホールをポケットホール治具を使って加工している様子です
caDIY3D-Xでポケットホールを形状加工する部品を 図面「部品 ポケットホール 切り欠き用モデル」に書いてみました

① 2X4材を裏から固定した様子

② ポケットホール位置に引いたの中心に合わせて材料を固定(写真ではBの位置に合わせている)
  3本線に合わせて、位置をずらせながら3個のポケットホールを開ける

③ 長い材を治具に固定した様子

④ 開けたポケットホールの内側にはバリが出ているので、ケガをしないようにカッターでバリを取りました

▼5 ポケットホールを使った組立

室外機カバーの枠を作るために2X4材をポケットホールでつないで組み立てている様子です

①ポケットホールにポケットホールスクリューを差し込んで平面的に組み立てる様子

②ポケットホールを使って立体的に組み立てる様子

▼6 塗装

耐水ベニアで作った5枚のルーバーを白系の塗料で、
2X4材で作った枠を茶系の塗料で塗装している様子です

① ルーバーを片面ずつ塗装して、順に乾燥している様子
  作業台の後ろで以前使った「板立て具」を使って乾燥
  https://cadiy3d.com/wp/archives/user_post/masato_hirota-20210816133053/

② 乾燥中の枠とルーバー
  枠の下には半乾きの塗料が床面に移らないように、ベニヤ板に両面テープで小さな木片を付けた「受け台」を敷いて
  枠を宙に浮かせています

③ 枠は木目が透けて見える「赤系の透明な塗料」を下塗りして、その上に「黒系の透明な塗料」を重ね塗りしています
  最後はもう一度「赤系の透明な塗料」を上塗りして色に深みを持たせました
  しかし後から気づいたのですが、コーナーの木目の向きと塗料の線の濃淡の向きが一致していませんでした

▼7 風向き確認

室外機カバーを組み立ててから各部の風向きを確認しました
室外機を後ろから見ると、
  室外機からは左回りにねじれた風が吹き出ており、
  ルーバーを通った風は扇状に吹き出ていました
風の向きなどの様子は 図面「室外機カバーの風向確認結果(扇状)」に書きました

今思うと室外機からどのように風が吹き出ているかを設計段階で事前に確認しておくべきでした
そうすればルーバーの断面の一方を「上下対称」ではなく「45度で水平にスパッと切ったような面取り」にしていたと思います

① ルーバーの角度とほぼ同じ 60度で吹き出した風

② ルーバーの前の風向き確認 左から右に確認を進めた所、右に傾いた扇状の風が吹き出している様子を確認できた

③ エアコンの右側では上向きに風が吹き出ていた

④ エアコンの左側では下向きに風が吹き出ていた
  総合的に左周りにねじれた風が吹き出していた

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DIYを始めるきっかけになったのは中学生の「技術家庭」の授業。 入学時の購入備品である「大工道具セット」を親から買ってもらったがきっかけ。 (のこぎり/カンナ/平のみ/曲尺/スコヤ/ケビキ/トンカチなどのセット) 50年たった今でもこれらの道具は愛用しています。 2010年ごろから電動工具に手を出し始め、今はこれらの電動工具も使いながらDIYを楽しんでいます。

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