黙々と仕事をこなす頼りになるやつ
木工作業で一番利用する工具は何でしょうか?ノコギリ?ドライバー?いえいえ、実はクランプです。そして、木工を趣味とする方々は、例外なく大量のクランプをもっています。人の手は二本しかありませんので、何か作業する時にはクランプ無しでは作業もままなりません。ちょっとモノを押さえたり、挟んだり、圧力を加えたり。しかも、何時間でも何日でも黙って押さえてくれます。
今回はそんなクランプについて。
ハタガネ
日本古来の締め付け工具です。さまざまなサイズがあります。
Fクランプに似ていますが締め付け部(ネジのある部分)が固定で、反対側のくわえ部分がスライドして小さいモノから大きなものまで挟むことが出来ます。大ざっぱに挟んでおいてから、締め付け部で圧力を掛けるという使い方ですね。特徴としては、ネジの回転が締め付け部に伝わらない作りとなっていて、まっすぐ力が加わります。この為、接着剤の圧着時に対象がずれるという心配がありません。
懐(くわえ部分の奥行き)が狭いのが難点。
パイプクランプ
木工でいうところのパイプクランプとは水道管などのパイプに後付けで取り付けて使うクランプを言います。大きな(長い)モノを挟む際には威力を発揮します。
板矧ぎ(板を並べて木端を接着し、幅広な板を作ること)や、引き出しなどの箱ものを圧着する場合、どうしても長いものを挟む必要が出てきます。そんな時に利用されるのがパイプクランプです。
バーの部分は市販の水道管を利用しますので、水道管の長さを変えることで、どんな長尺なものであっても挟み込むこと出来ます。従来のパイプクランプはネジを切ったパイプに締め付け部を取り付けることで、ハタガネと似た構造をしていましたが(締め付け部と反対側のくわえ部分が可動する)、上の写真のクランプはどちらも稼働するみたいですね(ねじ切り不要)。
このクランプに手を出す人は、すでに木工の中~上級者ですね。
コーナークランプ
90度に接合する材料を固定するクランプです。
90度に固定は出来ますが、留め継ぎの接触面に対して圧力を掛けることは出来ませんので、圧着用途には向いていません。
ビスなどの固定の際に90度を保持する、棚板の組み立てで補助的に使うなどが利用用途となります。
クランプの利用バリエーション
クランプはとにかく沢山必要【まとめ】
今回はクランプについて紹介しました。クランプ無しでは精度の高い加工、組み立ては不可能です。
最初はFクランプから集め始めると良いと思います。作る作品に合わせて、いろんなクランプを増やしていきましょう。
クランプの数を見れば、その人の木工レベルががわかる!かも…。
0件のコメント